ワイルドスワン
遅くなってしまったけれど
レビュージャパンにて
「カニバリズムの系譜」のプレゼントが始まった。
レビュージャパン
http://www.review-japan.com/
プレゼントコーナー(3名様)
http://www.review-japan.com/culture/present2.html
三名様にプレゼント。
こちらのコーナー作者が献本すれば今まで無料で
プレゼント企画をしてくれたのだけれど
今後は有料となるらしい。
トップページ。書籍に興味のある皆様に見ていただくと
多分効果があるのだろう。
(発売日から大分過ぎてしまったので
おそらく効果は無いだろうという説もある)
はてさて、本日も風俗史から
人喰い文化を探るという話題を続けたい。
風俗史、の名著といえばまずこれ
ユン・チアンの
ワイルドスワンを外せないだろう
ワイルドスワン
ISBN4-06-263772-3
- ユン チアン, Jung Chang, 土屋 京子
- ワイルド・スワン〈上〉
学生時代に読んだ時はあまりに濃厚な内容に驚愕したものだけれど
三代にわたる女性の壮絶な記録である。
この中に配給で受ける肉を「脂身が多い部分にして欲しい」と
祖母が言うシーンがある。
つまり当時中国では肉は焼肉にして食べる物では無く
ダシ、にして使うものだったということが想像できるのである
これは中国に限った習慣ではなく
ヨーロッパでも中世の時代庶民は
月に一度黒パンを焼き、毎日はそれを溶かして
食べていたという話が残っている
肉はやはり焼いて食べるのではなく
スープのダシとして使うものであったのだ
実際に人喰い犯が多発してくるのは食生活が変わり
「肉は肉のままで」
食べるようになってからであろうか。
ワイルドスワンにも人喰いシーンがあったと思うが
急に思い出し探してもみつからなかった。
もし近代中国史について勉強したい。
知りたいという人は是非読んでみると思う
結構ブックオフ、百円コーナーに並んでいるのも事実である
名著なので悲しい……しかし一般人からしてみれば
一度読めば必要無い本なのであろうか