色の黒い小太りの女が旨い | 正しい人の喰い方マニュアル

色の黒い小太りの女が旨い

記録としてはアマゾンランキング八万番台が最高であります
ということは十冊~二十冊の範囲で
アマゾンでは売れているという事になるかと思います
とはいえ「カニバリズム」で検索すると一番に出てきます
どうぞ宜しく


楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/3596477/
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4944098685/qid%3D1120649695/249-6334288-5799544

発売元 メタ・ブレーン
    カニバリズムの系譜ーなぜヒトはヒトを喰うのか
    作者 池田智子
    ISBN4-944098-68-5 1500円


本日も気になったシリーズ。ではないけれど
2005/07/18の日記
http://ameblo.jp/horror/day-20050718.html

地方に行くと200元も払えば買える


と掲示板に書かれていたのはガセだと書いたけれど
二百元というと日本人にはなじみの薄い通貨であるけれど
大体これは日本円換算約二千六百円程度にあたる
流石にこの金額では


「食べてもオッケー」


という値段にはならない。
大体向こうの月収が五千円から一万円だから
それにも満たない金額では
まずそうした邪な想像は止めた方が良いだろう


過去・日本の人買い? 女衒? もそうだったろうけれど
売り渡す親は売った先で少なくとも幸せに暮らす事を
祈る訳でありまして
それは中国でも変わらない発想であるようだ


特に女の子は「トンヤンシー」という制度があり
その家の主人の嫁になる為買われるという事が珍しくは無かったようだ
今でも一人っ子政策の余波から
戸籍の無い女の子がそうした家に買われて行くというのは
あるような、ないような話として聞いた事がある
(別に追加で税金を払えば、二人目を産んでも良い)


つまりはそうした事情なので


「極端に値段が安い」


のである。
人間の数を日本人のように「人」ではなく「口」で数える中国人。
とにかく値段が安くても
食い扶持が減れば家庭の負担は減ると
そうした意味合いが強いのでは無いだろうか


他に関連する話として
安く売られて怒る人の話も存在する

実話ではないが
中国古代のエロ小説として名高い
金瓶梅。
最初の方のシーンであったと思うけれど、
こちらの主人公の一人金蓮が
最初の家族から徐々に高値で売られて行き
結婚した相手に「無料で渡された」と怒っている文章があるのである


高値で売れる→自分自身に高い評価がつく
値段がつかない→自分自身を馬鹿にしている


という判断なのだろうか?

であるからして高く買ったからといって「食べてよい」
とは全く限らない。
この金瓶梅。今現代人が読んでも「どこがエロ?」という内容である
しかし過去中国の風俗等々を知るには
非常に役に立つ書籍であると思う。


長々と前置きを書いたが
ではそんな「売買」は本当に無かったのだろうか?


ある無いで答えるのであれば
それは勿論あった。


人喰い本にも書いたけれど
過去中国には「餓賊」というものが存在し
「そうした売買専門」に
人を集める集団が存在した。
そうした人たちは町で市を立て
希望者を買い集める事もしたようだ


過去の例? 美談としてこのような物を読んだ事がある
旅費も尽きて、故郷に戻るお金が無くなった夫が


「もう駄目だ。私の身体を餓賊に売るから、その金で故郷に戻りなさい」


と足を踏み出した所その妻が


「あなたは長男として故郷に戻る義務があります
 色が黒くて小太りの女は男よりも高く売れると聞きます
 私の身体を売って、あなたは故郷に戻って下さい」


夫があれよあれよとしている間に
妻は餓賊の市へ立ち去り
夫が駆け寄った時には既に血の滴る樽の上に
妻の首が転が転がっていたという


値段的に「故郷に戻れるだけの旅費」とあるばかりなので
具体的な金額は分からない
が、ただ二百元以上である事は間違いないだろう。

という上記の理由により
前記した掲示板の記事は「ガセ」だろうと思う訳であります
ではまた